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株主・投資家の皆様へ

トップインタビュー

コロナ対策の徹底でお客様の信頼に手応え 反転攻勢へテイクアウト強化や次世代モデル店を模索 代表取締役社長 長丸 昌功

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、心から厚くお礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症拡大により、生活に影響を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く収束を迎え、毎日が平常に戻ることを心より願うばかりです。
第51期中間の報告をいたしますので、ご高覧を賜りますようお願い申し上げます。
- 社長就任から半年あまりが経ちました。

就任早々の今年4月、政府から新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発出され、外食産業としていかにお客様を守り、また、会社と社員、加盟店様、取引先様を守るか、これまでにない多様な課題の対応に追われたというのが偽らざる感想です。店舗では手洗い、検温、マスク着用などの徹底、店内のふき取り消毒、パーテーションやアクリル板の設置などを、お客様にも来店時のアルコール消毒やマスク着用へのご理解を呼びかけ、今やこれが日常の光景になりました。
多くの皆様のご協力により、当社関係者においてこれまで一人の感染者も出ていないことに、まず感謝を申し上げます。そして、加盟店様すべてが営業を継続され、一部やむなく閉店した店舗を除いて、雇用も無事、維持できていることを喜びたいと思います。ただ、喫緊のコロナ対策に全力投球した分、中長期的な取り組みが不十分になってしまったことは素直に反省したいと思います。

- コロナ禍に見舞われた51期上半期ですが、売上げはどうでしょうか。

らーめん部門、和食部門とも、緊急事態宣言に伴う臨時休業および営業時間短縮の影響により、大きく売上が落ち込みましたが、らーめん部門では、おかげさまで何とか9月以降、店舗売上は前年の9割近くまで回復してきております。
一方、和食部門は、長引く宴会自粛ムードにより、依然として厳しい状況が続いておりますが、ファミリーや少人数の知人同士のお客様が多い郊外店舗においては、徐々に賑わいが戻り、明るい兆しも表れはじめています。引き続き、お客様のニーズに合わせた店舗ごとの施策を、スピード感をもって、より強力に推し進めてまいります。

- 全体の売上げが低調な中で、テイクアウトは大きく伸びているそうですね。

今年から酸辣湯麵のテイクアウトもはじめました。8番らーめんでは、以前から「らーめん」のテイクアウトに取り組んでおり、「テイクアウト用」の、のびにくい麺の開発を行ってまいりました。今回のコロナによる来店減少のピンチをチャンスととらえ、テイクアウトを前面に押し出したテレビCMを放映したことも功を奏し、多くのお客様にご利用いただけるようになりました。特に、テイクアウトで顕著な成績を上げているのがドライブスルーを併設した店舗でした。そこで、ドライブスルーの導入にも更に力を入れ、上期で8店舗が増え17店舗となりました。下期もとことんテイクアウトの価値の向上に注力してまいります。
和食部門でも4月から「お持ち帰り」強化に乗り出し、商品ラインナップの充実や一部の店舗ではドライブスルー販売も行いました。店内で告知用チラシを配布するだけでなく、店舗近隣の住宅や企業へのポストインも実施しました。社員が一丸となって取り組んだ結果、お客様の認知度が上がってリピーターも増えているとの手応えを感じています。

- 海外展開のほうはいかがですか。

海外では、日本と同様、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、売上げは前年比でいずれもマイナスとなっています。9月度で見ると、タイが9割、香港・ベトナムが約7割という水準です。比較的に回復の早いタイでは現在、135ある店舗数を200以上に増やすために、新たなセントラルキッチンを建設する計画があります。
昨年7月、1号店がオープンしたベトナムは、2号店、3号店の進出を来期以降、目指します。香港は感染症に加えて民主化問題による政治情勢の不安が続いており、その動向を注視しながら対策を取りたいと思います。

- 厳しい時代にあって、どんな点に特に力を入れていきますか。

QSC(品質・サービス・清潔)の向上こそが、これからもお客様と地域から支持され愛されるハチバンの基本だと肝に銘じています。加盟店様も含めて全スタッフが日々研鑽してレベルアップを図らねばなりません。引き続きIT化の推進によって業務の効率化と生産性を向上させ、更にこれまで以上に人財教育に力を注ぎたいと思います。
今回のコロナ禍を経験して、生活スタイルや働き方はもとより、人々の意識までが大きく変わりました。私たちがこれまで築いてきた店舗のあり方や運営のノウハウも、それに適応して変化することが必須と考えます。テイクアウトはその一例ですが、QSCそのものもレベルアップしながら、進化するお客様ニーズや働き方改革にマッチする次世代型モデル店舗を、らーめん部門、和食部門双方で探っていきたいと思います。

- 今後の抱負を聞かせてください。

当第2四半期累計期間(2020年4月~9月)の連結業績は四半期純損失379百万円の赤字となり、中間期としては実に17期ぶりのことです。大変厳しい数字ですが、株主の皆様への利益還元を重視する観点から、1株あたりの中間配当10円を据え置き、株主優待制度も維持することとしています。
新型コロナウイルスの感染者数もようやく落ち着きを見せ、10月からは政府による一連の経済振興策「Go To キャンペーン」が本格化しました。自粛ムードの緩和で、観光や飲食も次第に賑わいを取り戻してきています。ただ、私たちはそれを待つのでなく、攻めの姿勢で業績を回復させていく決意でいます。
初めて経験するコロナ対策と緊急の善後策に苦闘する中で、社員の意識がひとつになったのも事実です。今後の反転攻勢では、これが一番の武器であり、力になると確信し前進していきます。