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株主・投資家の皆様へ

トップインタビュー

激変するウィズコロナ時代だからこそ、「食はハチバン」への挑戦をし続ける 代表取締役社長 長丸 昌功

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、心から厚くお礼申し上げます。
第52期中間の報告をいたしますので、ご高覧を賜りますようお願い申し上げます。
- 2021年9月末に、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が解除されましたが、それまでの2021年度上半期はまさにコロナ禍との戦いでしたね。

春先には感染が収束の兆しを見せ、「さあ、これから」というときに、さらに大きな第5波に襲われました。北陸3県では、石川、富山両県がまん延防止等重点措置の適用を受け、福井県も独自の緊急事態宣言を発出し、営業時間の短縮、酒類の提供自粛などの措置が取られたことで、お客様の来店数や売上に大きく影響しました。
売上をコロナ禍以前の2019年同期比で見ると、らーめん部門が約8割、和食部門が約3割でした。和食部門は、主に多人数での会食自粛等でお客様の来店が遠のき、特に繁華街や駅周辺に立地する店舗で影響が顕著でした。

- 昨年は店舗のコロナ対策、今年はワクチン接種に力を入れて取り組みました。

お客様に安心してご来店いただくために、引き続き店舗での安全対策には力を入れて取り組んでまいりました。これと並行して、社員や従業員にワクチン接種を推奨し、10月上旬時点で希望者の約95%が2回目の接種を終え、年内には100%になる見通しです。
ワクチン接種はお客様への感染防止だけでなく、日々、接客にあたる社員、従業員の健康を守るためにも重要です。「ブレイクスルー感染」の報道も見られることから、引き続き、緊張感を持って臨んでまいります。

- ウィズコロナ時代を見すえて、上半期は新たな取り組みが進みましたね。

ドライブスルー、テイクアウトの強化に加えて、「おうち時間を充実させたい」「中食を積極的に楽しみたい」というウィズコロナ時代のニーズを捉え、7月から、キッチンカーでの移動販売を開始しました。JAの直売所やスーパーマーケット、道の駅などへ出向き、10月には金沢港クルーズターミナルでのイベントに出店しました。金沢特産の五郎島金時芋やはちみつ、じろあめといった地元食材を使ったオリジナル商品を提供し、好評をいただいています。お客様の声をより近いところで聞き、新たなメニュー開発にも活かしてまいります。
和食部門では、「おうちで居酒屋コース」と銘打ったテイクアウト用商品の発売や、デリバリーサービスの導入を進めています。お客様の利用シーンやニーズに合ったメニューを開発し、さらに、テイクアウト利用の機会を広げたいと考えています。
上半期のトピックとしては、コンビニ大手ローソン様との企画で8月、8番らーめん監修のカップラーメン「野菜らーめん 塩」を全国発売し、計画した28万食が早々に完売する大ヒットを記録しました。圧倒的に売れたのが北陸地区で、地元のソウルフードを、帰省などができない県外の家族や知人に送りたいという理由で、たくさん購入されるお客様が目立ちました。これからの外販事業の商品開発や販売方法に、大きな手応えとヒントを得ることができました。

- 今後の店舗展開ではどんなビジョンを描き、挑戦していく考えですか。

次世代のらーめん店舗のあり方を探る目的から、来店されるお客様の年代や構成、来店動機、時間帯、嗜好などの詳細な調査を実施します。そのデータを多角的に分析した上で、次世代のモデルとなる店舗の規模やレイアウト、設備などを描いていきます。
また、売上増につなげる試みとして11月、石川県野々市市内にギョーザの無人販売店を実験的にオープンさせる予定です。無人で24時間営業のため、店内には防犯カメラを設置し、運用面でどのような課題があるか検証します。
和食部門では、ウィズコロナ時代に対応して、家族や知人との気軽な食事が楽しめる、自宅に近い郊外型の小型店舗の可能性について検証を進めています。その1号店をオープンするべく、現在、構想の具体化を詰めているところです。そして、小規模な居酒屋などの市場を開拓していくことで、将来のフランチャイズ化への期待とチャンスも膨むと考えています。

- 海外展開のほうはいかがですか。

コロナ禍による影響は海外も同様です。その中、タイでは今期、8店舗の出店を予定しており、将来目標の200~250店舗に向けた第2セントラルキッチンも、2023年春稼働に向けて順調に計画が進んでいます。
ベトナムはコロナ禍で休業していた1号店を11月から再開し、今期中には2号店をぜひともオープンさせたいところです。さらに、3号店以降の展開も視野に出店に適した物件の調査を行っています。
香港は、コロナ感染への不安から密になりやすいフードコートタイプの営業スタイルが敬遠されています。それを受けて8月、テナント型の店舗として2号店をオープンさせました。今後はこのスタイルにシフトさせていく考えです。

- 今後の抱負を聞かせてください。

マーケティングの強化やSCM(サプライチェーンマネジメント)の改革を加速させて、魅力ある商品開発やブランド力の向上に鋭意取り組みます。
また、今年のスローガンは「明るく、元気に、創造開拓、自ら行動!」です。全社員が目標を持って主体的に行動し、何事に対しても元気に挑戦する姿勢を応援し続けます。
そして、当社は2022年2月で創業55周年を迎えます。長年、愛され育てていただいたことに深く感謝するとともに、北陸の地で「食はハチバン」と言っていただけるよう、食に関わるさまざまな可能性への挑戦を続けてまいります。