人口減少と超高齢化社会が今後ますます進み、従来の事業展開を維持するだけでは業績の先細りが避けられません。事業エリアの拡大、新しい業態や店舗の開発が極めて重要であり、現在、創業者が目指した国内300店舗(現在123店舗)への挑戦に再度取り組んでいます。まず、今後5年間で200店舗に増やすために、マーケティング力と商品開発力の強化、そして人財の確保に注力をしております。
上期の新規出店は「八兆庵県庁前店」にとどまりましたが、金沢市繁華街の「寿しと手造り料理 長八・片町店」を「海鮮市場料理 市の蔵・片町店」に業態転換しました。「市の蔵」では、冬場の目玉食材だった活ズワイガニを通年で提供する態勢を整え、観光客やインバウンドを中心に来店客数、客単価のアップを図ります。
下期は、新業態の「金澤醤油豚骨8番らーめん」を兵庫県姫路市で、炭火串焼きの「八千屋・近江町市場店」を金沢市近江町市場にある「海鮮市場料理 市の蔵」に隣接してそれぞれオープンさせるなど、新規出店を加速させていきます。
金沢の食文化を支えてきた大野醤油を使用した特製醤油タレと、豚骨スープが絶妙に調和する甘みと深い旨味の特製スープが特徴です。北海道産小麦100%の極太麺にスープがしっかりと絡み、厳選した豚バラ肉を特製醤油タレに24時間漬け込んだ大判チャーシューが入るなど、北陸でおなじみの味とは一線を画しています。
姫路出店に先立ち、6月に岡山県倉敷市の8番らーめんアクロスプラザ児島店をリニューアルし、「もっとボリュームやパンチがほしい」などのお客様アンケートの意見を反映して直ちに商品改良を行いました。新エリアの展開は、素早い対応が最も重要と考えています。「家族で行けるガッツリ系ラーメン」という新しい価値を提案し、より多くの方々にご利用いただけるお店づくりを目指しています。地方チェーンから全国ブランドへの飛躍を期す当社の試金石であり、力が入ります。
豊かな経験を持った人財を外部から招き、中核的な立場でプロジェクトを牽引してもらうと同時に、社員もプロジェクトに参画して一緒に取り組む中でスキルアップと能力開発を図っています。社員は、外部人財から刺激や新たな気づきをもらい、発想の転換力と提案力をもつ意識が強くなってきたように感じます。
はい、そのとおりです。八兆庵、八千屋の新店舗のいずれも、1号店とは異なる立地条件の場所に2号店を出店しました。5号店までは、客層、メニュー、単価、時間帯などの違いを把握することを主目的とし、多方面からデータやノウハウを蓄積・分析することで売上を伸ばす可能性を探り、店舗展開のモデル化と全国的なFC化につなげていきたいと考えています。
株主様やお取引先の皆様に心配をおかけして申し訳ありません。国内既存店の上期売上高累計は前年同期比101.5%、来店客数は100.7%とほぼ前年同期並みでした。また、国内全店では同103.8%、同102.8%で前年同期を上回りましたが、当社の連結営業利益は73.9%減となりました。
営業利益の減少は、原材料費の高騰で売上原価が上昇したことと、人財への先行投資で人件費が増加したことによります。
下期については、原材料価格等の高騰や人件費の増加は続くものの、上期の下振れ分を少しでも取り戻すべく力を尽くす決意です。
タイは前期末比2店舗増の171店舗で堅調に推移しています。スープ・エキス等の液体調味料事業も好調で、新しくハラル商品の製造、販売にも取り組んでいます。
ベトナムは3店舗で足踏み状態が続いていますが、今年3月からメニュー、提供方法、販売価格のすべてを見直し、現地のお客様の嗜好性をより反映した店づくりに努めています。例えば、お客様が好みの味に自身で調整できるよう、10数種類の調味料や薬味を置くようにしました。一日当たりの来店客数が、1.5倍から2倍に増加しており、新たな出店を具体化するステージへ進みたいと思います。
カンボジアは地元企業との間で今年、フランチャイズ契約を締結しましたが、タイとの間で国境紛争が勃発し、すぐに出店とはいかない状況です。とはいえ傍観するのではなく、出店に適した場所の調査をはじめ、いつでも計画を実行に移せるよう準備を整えておく考えです。もちろん、これ以外の国への進出も絶えずアンテナを張って探り、チャンスがあれば、果敢にチャレンジする姿勢で行動したいと思っています。
J3「ラブライブ!ダービー!!」に出店し箱らーめん販売
新たなファンの開拓と拡大に取り組んでいます。今年8月1日から9月15日まで、「ラブライブ!」シリーズの5作目で、石川県を舞台にした「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」とのコラボイベントを展開しました。期間中、従来のお客様層以外に、北陸外から訪れる若いお客様で賑わいました。
また、当社のSDGsへの積極的な取り組みを知っていただこうと、北陸銀行様との間で「ほくほくサステナブルファイナンス(ポジティブ・インパクト・ファイナンス型)」の契約を締結しました。「美味しく健康的な食の提供」「地域の食文化の推進」「従業員の生活の向上」「誰もが働きやすい職場環境の整備」「CO2排出量の削減」「廃棄される食材の活用」の6項目で、ポジティブインパクト(PI)を拡大し、ネガティブインパクト(NI)を緩和するための目標数値を明示し、達成を図ってまいります。
今後も「『食』と『おもてなしの心』で人やまちを笑顔に、元気に。」をスローガンに全力で取り組んでまいります。株主の皆様には、引き続き一層のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。